栄養

健康的に痩せたいなら「腸」から!善玉菌を増やして腸内環境を整える方法

近年の研究により、健康的な体を維持するためには、食事や運動だけでなく「腸内環境の改善」も重要であることが分かってきています。

腸内には数百兆個もの細菌が存在し、そのバランスが私たちの代謝や食欲、エネルギー消費に影響を与えています。

この記事では、腸内環境を整え、健康的に痩せるための具体的な方法について詳しく解説していきます。

腸内フローラのバランスを整えることで、単に体重が減るだけでなく、長期的に全身の健康状態も良くできるダイエットを実践しましょ〜

腸内細菌と代謝の関係

腸内細菌は、消化や免疫に関与するだけでなく、エネルギーの使われ方にも影響を与えます。特に重要なのが「短鎖脂肪酸(SCFAs)」と呼ばれる物質です。

短鎖脂肪酸とは? 
腸内細菌が食物繊維を分解すると、酢酸、プロピオン酸、酪酸といった短鎖脂肪酸が作られます。これらの物質は、

・腸の働きを活発にする
・食欲を抑えるホルモン(GLP-1やPYY)の分泌を促す
・血糖値を安定させる

といった働きを持ちます。

また、短鎖脂肪酸は体内のエネルギー消費を増やすスイッチを入れる役割も果たします。

これにより、脂肪が燃焼されやすくなり、太りにくい体質に近づけるかもですね。

腸内細菌と脂肪燃焼の関係

さらに、神戸大学の研究チームによる興味深い研究結果が2021年に発表されました。

この研究では、

食餌性肥満モデルマウスにBacteoroidesの2菌種を投与したところ、コントロールマウスと比較して体重増加が有意に抑制されました。文献1

その結果、

腸内細菌Bacteroides(特にBacteroides doreiとBacteroides vulgatus)が褐色脂肪組織における分岐鎖アミノ酸代謝を促進することで肥満を抑制する効果があることが明らかになりました。文献1

簡単にいうと、「腸内細菌が褐色脂肪と呼ばれる脂肪組織に働きかけ、エネルギー消費を促進する」ということです。

褐色脂肪とは? 
普通の脂肪(白色脂肪)はエネルギーを蓄える役割を持ちますが、褐色脂肪は熱を作り出してエネルギーを消費する働きを持っています。
特に「Bacteroides dorei」や「Bacteroides vulgatus」という腸内細菌が増えると、この褐色脂肪が活性化し、肥満の予防につながる可能性があるとされています。

腸内細菌が褐色脂肪組織と連携して代謝を調節することで、より肥満の予防が期待できますね。

腸内環境を改善する方法

腸内環境を整えることで得られるメリットがわかったところで、具体的にどのようにすれば腸内環境が整えられるのかを解説していきます。

具体的には、以下の3つの方法を意識しましょう。

1. プレバイオティクス(腸内細菌のエサ)を摂る

プレバイオティクスは、腸内細菌の餌(栄養)となるものです。その中でも水溶性食物繊維は、腸内細菌による発酵を通じて短鎖脂肪酸の産生を増加させます。

プレバイオティクスを多く含む食品例

  • 大豆、大豆製品
  • さつまいも、ジャガイモなどの芋類
  • 海藻類(わかめ、昆布)
  • バナナ、りんご等の果物
  • きのこ類

2. プロバイオティクス(善玉菌)を摂る

プロバイオティクスとは、腸内環境を改善する「生きた菌」を含む食品のことです。特にヨーグルトや発酵食品に多く含まれています。

プロバイオティクスを多く含む食品例

  • ヨーグルト
  • 納豆
  • キムチ
  • 味噌
  • ぬか漬け

3. 腸に優しいライフスタイルを送る

腸内環境は、食事だけでなく生活習慣によっても左右されます。

  1. 食事パターンの最適化:規則正しい食事時間は、概日リズムを整え、腸内細菌叢の日内変動を健全に保つのに役立ちます。また、食事をよく噛んで食べることで消化酵素の分泌が促進され、食物が消化されやすくなり、腸内環境にも良い影響を与えます。
  2. 適度な運動:ウォーキングやストレッチなどの軽い運動(体が暖かくなってくる・少し汗ばむ程度)を習慣にすることで、腸の働きを促進します。
  3. 良質な睡眠:腸内細菌は体内時計と連動しており、睡眠不足や不規則な睡眠パターンは腸内環境のバランスを崩し、代謝機能に悪影響を与える可能性があります。
  4. ストレス管理:ストレスが腸の働きを低下させることがあるため、リラックスできる時間を作ることが大切です。

注意点

腸内環境を整える方法を実践する際に、いくつか注意してほしいことをいくつか挙げておきますね。

  1. 急激な変化はNG!:食物繊維を一気に増やすと、腸がびっくりしてガスがたまりやすくなることがあります。少しずつ摂取量を増やしましょう。
  2. 個人差を意識する:腸内環境は人によって異なるため、〇〇を食べれば必ず痩せる」というものではありません。自分の体調や反応を観察しながら、個人に合った方法を見つけていくことが重要です。
  3. 長期的に続けることが大切:腸内環境の改善には時間がかかります。1〜2週間で効果を実感できなくても、焦らずに続けることが重要です。

まとめ

腸内環境を整えることは、科学的に見ても健康的に体重を管理できることが分かっています。

特に「短鎖脂肪酸」や「Bacteroides属の腸内細菌」が脂肪燃焼や食欲調節に関与しており、これらを増やすことが効果的と考えられます。

腸内環境を改善するためのポイント 
プレバイオティクス(食物繊維)を摂る
プロバイオティクス(発酵食品)を摂る
運動・睡眠・ストレス管理を意識する

急激なダイエットではなく、腸内環境を整えて代謝を高めることで、長期的・健康的にスマートでいられるからだを目指しましょう!

それでは〜

参考文献

  1. 吉田尚史,山下智也,平田健一,他.“Bacteroides spp. promotes branched-chain amino acid catabolism in brown fat and inhibits obesity”.10.1016/j.isci.2021.103342.https://www.amed.go.jp/news/seika/kenkyu/20211117.html
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ひぃひ

|理学療法士|
|ONP(Orthomolecular Nutrition Professional)|
|栄養学・食事|筋トレ・HIIT|
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|なんでもコスパで考えがちな性格|
健康に関することで知りたいと思ったことを論文や書籍を参考に、自分の考えをアウトプット。趣味に関することも載せてます。最近、ファストハイクにハマりそう•••

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